理事長所信

一般社団法人 中標津青年会議所
2018年度 理事長所信

2018年度 第43代 理事長予定者
長谷川 周栄

【はじめに】

日本は18歳人口が減り始めるという2018年問題を抱えており、現在、第二次大戦後初めて人口減少という危機に直面しています。この人口減少という危機は地方に行けば行くほど以前から顕著に現れており、我々が住まうここ北海道、中標津でもこの危機に直面しています。私が幼少時代に学んだ母校の小学校でも、最盛期には100名以上の生徒が学びましたが、私の時代には30名ほど、そして私の息子の時代には10名ほどと生徒の減少が続き、2012年に96年間の幕を下ろしました。誰しもが思わなかった我が学び舎の閉校。我々の間近に少子高齢化、地方衰退、地域間格差などの問題が浮き彫りとなって現れてきていることを実感しました。現在、日本政府でもこの都市部一極集中、地方衰退に対応するべく地方創生を掲げ、地方の底力を活性化させようとしています。これは地方に住み暮らす我々自らが地域経済を循環させ、地域の魅力を発信することによって、自らのまちを創っていかなければならいということです。誰しもが経験したことの無い未知の時代に踏み込んだ今だからこそ、「変わる」という意志と「諦めない」という覚悟のもとに、既存の方法論だけではなく新たな仕組みを構築し、我々自らの手で新しい時代を切り開いていこう。

【JAYCEEである前に一社会人であれ】

「JAYCEEである前に一社会人であれ」これは私が感銘を受けた言葉です。我々は地方創生を唱える前に、自らを見直し、自らを律し、まずは一社会人として成長しなければなりません。自らの足元をしっかりとさせなければ、自らの営みは停滞してしまい、未来へはばたくこともできません。我々はまず青年経済人として、経営者として、大きく成長し、自らの営みも進化させながら、ひとづくり、まちづくりへと強い意志と覚悟を持って挑戦することで地方創生を実現していきたい。

【魅力溢れるJCへ】

JC運動の賛同者を拡大し続けることは、組織の根幹であり、我々は一丸となって取り組まなければなりません。まずは、我々のまちをより良くしていくために、地方に住み暮らす自らが意識変革をする必要があり、まちを牽引する我々が一人でも多くJC運動に携わっていく必要があります。また、我々は中標津で生活をし、自らの営みを続けていく上で、この衰退している地域を活性化できるかは死活問題です。責任世代である我々が自らの営みに従事し、全力で取り組み、その一方でひとづくり、まちづくりにも強い意志と覚悟を持って挑戦し取り組むことは、地域の青年たちにとっても必ず魅力的に映ることとなります。我々一人ひとりが全力でJC運動に打ち込む姿こそが、より多くの賛同者を巻き込み会員拡大を成功へと導きます。魅力溢れる我々の強い意志と覚悟ある行動で、地方創生のモデルケースをこの中標津から牽引していきたい。

【中標津青年会議所の新しい形】

JC運動、そしてJCの魅力をより多くの地域住民の方々へ伝え、事業の重要さ、我々の存在を浸透させていくのか。これはここ数年我々が抱えている大きな課題です。この状況を改善するためにも、我々は柔軟な変化と発信力の強化という新たな仕組みの構築へと強い意志と覚悟を持って挑戦します。このJC運動からの柔軟な変化と強い発信力こそが、我々の社会的認知度を向上させ、地域における存在価値、JCブランドを高め、結果として地域住民一人ひとりの事業参加へと促し、地域住民の意識変革へと導きます。地域を想う情熱を持った我々が、柔軟な変化と強い発信力を兼ね備え、魅力ある挑戦によって北海道から注目される中標津青年会議所を確立していこう。

 

【奇跡を起こす人財の育成】

我々は先輩諸氏の時代より長きに渡り様々な形で人財の発掘、育成に努めて参りました。そして、近年は少子高齢化が一段と進行しているこの地域において、若い人財の発掘はより困難を極めています。しかしながら、我々一人ひとりが当事者意識をもって会員拡大を行い、自らの成長を遂げながら社会のあらゆる分野で活躍し、地域から共感と信頼を得ることでこの問題は解決し、一人でも多くの新しい仲間を入会へと導くことができます。この魅力溢れる我々一人ひとりこそが奇跡を起こす人財であり、地域の宝であります。我々は多くの奇跡を起こす人財を発掘し育成しなければなりません。我々は強い意志と覚悟をもって皆で力を合わせて会員拡大を成し遂げたい。

【新しいステージを迎える日ロ共同経済活動】

 今世紀に入り、新自由主義的な政策が各国政府の主流となる中で、ロシア側と領土問題の交渉を継続するだけでなく、日ロ間の共同経済活動を本格化することはとても大切です。ロシアとの経済協力を最大限に発展できれば、北方領土の漁業、ツーリズム、さらに我々の住まう地域と一体となった環境保全策を展開でき、その先には平和条約の締結、北方領土問題の解決が見えてくるに違いありません。今こそ当該地域住民である我々が新しいアクションを起こしたい。

【ひとづくり】

少子高齢化、人口減少と深刻な問題を抱える現在において、今までの考え方や方法論では問題を解決することが難しくなってきています。既存のやり方や固定観念から離れ失敗を恐れず挑戦し続けることによって、我々は地域に様々なイノベーションをもたらし、地域を創生していかなくてはなりません。また、我々はJCで何を学び、何を自らの糧としていくのか、それは何のためなのかを今一度考える必要があります。我々は貴重な時間を費やし、自らを成長させるためJC運動を行っています。それは会社、そして地域社会においてリーダーシップを発揮して活躍できるようになるためなのです。我々は自立した社会を創り出すために、自らのためだけではなく利他の精神を持ちながら、率先して地域のために行動していこう。

また、地域をもっと変えていきたいという大きな目標を掲げる我々は一人ひとりが持っている資質を高める努力を常に怠ってはなりません。地域のリーダーとして様々な運動を先導する我々が、自らの襟を正し自己研鑚することで、初めて地域に対して影響力のある運動を展開できるのです。我々は地域、企業の魅力溢れるリーダーとして、自立性と公共性という資質を持った青年経済人として、資質を向上する機会を創出し続けよう。

【まちづくり】

我々JAYCEEは綱領の中で、「明るい豊かな社会を築き上げよう」と掲げています。それは、誰しもが経験したことの無い未知の時代にあって、我々自身がこの国をより良い国へと変えていく責任があり、その基盤である地方創生を成し遂げなくてはならないことです。我々は、自分たちのまちは自分たちで創るという志のもと、継続してまちづくり事業を行ってきました。国や地方自治体に頼るのだけではなく、そこに住まう我々が普段の生活の中で、変えていかなくてはいけないと感じるまちの課題を明確にし、それらを解決していくために活動していかなくてはいけません。今までの観念で行うまちづくりではなく、我々が住まうまちの本当の課題と解決方法を見出し、地域住民と一緒に自立したまちを創っていこう。

また、我々のまちには豊かな自然があり、日本全国でも誇れる多くの魅力的な地域資源を有しています。これは中標津に住み暮らす我々自身が想像する以上にまわりからは魅力的に映っており、今一度地域を見直し、地域自体が持つ価値にプレミアム感を持たせ、地域ブランドを価値化していく必要があります。そして、その価値をより高め、より魅力的にしていくのは我々地域住民一人ひとりなのです。まちづくりが団体や、一部の人々だけでなく子供からお年寄りまで、地域住民一人ひとりが参加し携わり身近に感じることが、地域住民の意識変革につながり、まちの魅力もより高めていくことにつながります。我々が先頭に立ち旗を振り、地域住民と一緒に地域ブランドを価値化していきたい。

【結びに】

「まちの未来を創るのは、まちの住民。

歴史に捕らわれず歴史を乗り越え、まちの住民と一緒に未来へ挑戦し続けよう。」

この日本という国は誰しもが経験したことがない未知の領域に踏み込んでいます。今までの時代のニーズや考え方は通用しなく、我々は新しい解決策を見出していかなくてはいけません。それは大きな失敗をすることかもしれません。しかし、その失敗を糧に我々は次の成功へとつなげていくことができます。先人たちが築き上げてきたこの素晴らしい日本を後世にも伝え続けるために、今、我々は「変わる」という意志と「諦めない」という覚悟を持って失敗を恐れずに挑戦し、地域住民と一緒に未来を創っていこうではないか。


トップへ戻る