「法教育セミナー 知らなきゃ損!将来、役にしか立たないはなし」
今回のセミナーは、正解なのか不正解なのか二者択一ではない問題に、自分の頭で考えることの重要性をわかってもらうことが一つの目的でした。では、自分の頭で考えるにはどうしたらよいか。そのためには、社会の仕組みを正しく知ることが必要です。
中学2年生の事前質問では、「犯人」とか「罪を犯した人」という言葉が、当たり前に使われていました。「ネットやメディアで取り上げられた人」=「真犯人」であることを前提に質問しているのでしょう。しかし、当たり前ですが、大きく報道された事実が、「全て」「真実であり、それが後に覆ることとのない、客観的絶対的なもの」であることは、およそありえません。社会の仕組みを知るには情報をどう分析するかが重要なのかもしれません。情報を分析するには、物事を疑ってみる姿勢が大事。物事を疑ってみる姿勢が、自分の頭で考える訓練になるような気がします。
さて、今回、中学2年生から質問を募集したのは、法教育セミナーの1か月以上前でした。
今回のセミナーが終わって「当たり前のことは当たり前じゃない」ということを学んでくれたのではないかと期待します。正解のないことを自分の頭で考え、クリエイティブに未来を切り開いていってほしい。今回のセミナーを通じて、自分の頭で考える方法論のヒントを得て、更に自分の可能性を広げ、遠くに羽ばたいてもらえたら、コーディネータとして大変うれしく思います。