2010年代運動指針

2010年代運動指針

undoshishin
今を生きる君へ
私たちの国日本は、とても素敵な国になりました。
「まち」は活気にあふれ、「ひと」は元気に満ちています。
日本には資源がない…そんなことはありません。
この国には「ひと」という素晴らしい資源があったのです。
自らには厳しく、相手にはやさしさが溢れる、そんな「ひと」です。
「ひと」が生み出す様々な可能性が、今日という日を明るく照らしています。
国民一人ひとりが幸せについて考え、話し合い、行動を起こしています。
自分一人で生きているのではなく、社会に生かされているのだと感じています。
君たちが汗を流し、行動したからこそ素敵な今があるのです。
だから、自分を信じ挑み続けてください。
2020年の私より

はじめに

青年会議所は全国各地の個性や特性を活かしつつ、志を共有しベクトルを同じにして、今後も運動を展開していくことにより「明るい豊かな社会」を実現します。そのためにも国民の自立性や自助努力を大切にしつつ、国民同士が相互に助け合って生活できる基盤を確立することが重要です。そこで新たな時代のキーワードを「自立」と「共助」とし、定款に示す「全国的規模の運動を展開して、日本国民の利益の増進を図るとともに、国際青年会議所と協調して世界の繁栄と平和に寄与する」ために、青年らしく明るい夢を描き、論ずることのみに終わるのではなく、力強い「行動」を起こすための指針をここに掲げます。

Ⅰ.「自立」と「共助」の調和

「自立」と「共助」。これは私たちが2010年代の青年会議所運動を通じて「明るい豊かな社会」を創造しようとする際の、問題解決の鍵であると捉えます。「自立」とは、国家における主権者として積極的に民主主義のプロセスに参画し、経済活動や環境の整備等を通じて社会的役割を果たす、即ち公共の担い手であることです。そして「共助」とは、様々なコミュニケーションを通じて互いが存在を認め合い、刺激し合い、競い合い、励まし合い、助け合い、共にたくましく「生き抜く」ことです。「自立」を前提としながらも「共助」の精神を大切にしていく、その様な考え方が社会全体に広がれば、必ずや「真の民主主義国家」実現への効果的なアプローチとなります。

Ⅱ.「生き抜く力」と「生かされていることへの感謝」が漲る社会の実現へ

不断の自己研鑚を通じ、能動的に社会参画をするとともに、新たな価値観を創出しながら社会に貢献していくことが何より重要です。その上で地域のあらゆる資源を有機的に結びつけ、全てのものに「生かされていることへの感謝」をし、地域に根差した公益活動を続けましょう。そしてこれらの活動を全国で昇華することで、より高い公益の創出をします。さらには、これら諸活動の展開に際し、常に世界を意識したグローバルな視野を持ち、世界の人々とのコミュニケーションを通じて相互理解を図ることにより、恒久的な世界平和に近づくことができるのです。
またこれまでのボランティアとは、体力と時間を提供することによる社会貢献でありましたが、今後私たちが取り組むべきは「プロボノ」の活用です。「プロボノ」とは、自ら兼ね備えたスキルを活用する手法であり、新たな時代の社会貢献活動、公益的価値観です。「自立」と「共助」が調和した理想社会を実現するために、青年会議所は地域やそれぞれの課題解決のために「プロボノ」の推進を図ると共に、市民が自ら「プロボノ」の精神を抱く社会を確立します。
個々人の努力が報われるとともに、お互いを支え合いながら、公共心といきいきとした活力とが溢れる社会、「生き抜く力」と「生かされていることへの感謝」が漲る社会こそ、青年会議所が創造すべき「明るい豊かな社会」です。
※「プロボノ」 「良い公共のために」、「公共の利益のための無料奉仕」を意味し、 社会人が仕事を通じて培った専門的知識やスキル・経験やノウハウなどを活かして社会貢献すること

Ⅲ. 日本をつくる3つのかたちと政策ビジョン

(1)ひとのかたち
社会の中で一人ひとりにできることは溢れています。国民が意欲的に社会参画することが可能な社会を創造するために国民の意識を刺激し、これまで運動の主軸として取り組んできた人間力の向上を引き続き重要課題とします。「自らを律し、そして他がためへ」という精神、その様な純粋な正義感が溢れるひとづくり運動を展開します。

  1. 1.日本人としての「誇り」を未来へ伝承
  2. 2.たくましく生き抜く力の醸成
  3. 3.人間力溢れる人格の形成
  4. 4.地域のリーダーとアクティブ・シチズン(行動する市民)の育成

(2)まちのかたち
地域の信頼や規範から成り立つ人間関係のつながりと、あらゆる地域資源の有機的な結びつきを基軸にして新たに生まれた多面的ネットワーク、そして地域に根差した持続的な社会貢献によって「まち」の活性化を進めます。地域力再生の鍵は地域全体を見渡せる目線にあり、地域経済の担い手である中小企業の再興が地域の自立には欠かせません。地域経済を強化し、市民が主体的に地域に関わり自立した「まち」が、地域間や市民相互で日常的に助け合うことができる成熟した社会を目指します。

  1. 1.多面的ネットワークの構築による地域コミュニティの再生
  2. 2.利他の精神に基づく地域企業の育成と地域経済の振興
  3. 3.地域力再生の鍵となる「地域全体最適化」を目指すまちづくり

(3)くにのかたち
国家としての自立へ向けた運動を今後も積極果敢に行うとともに、アジアを牽引する日本、そして世界平和に貢献する日本を見据え、あらゆる喫緊の課題を「自分の問題」と捉えます。その上で日本のあるべき姿や国際貢献を学び、世界情勢を踏まえ国際的に通用する人材を育成するとともに、国際社会の発展に積極的に寄与します。

  1. 1.国民の意識を刺激し、世論喚起を促す運動の発信
  2. 2.一人ひとりの主体的な貢献による自立した国家の創造
  3. 3.世界の人々と相互理解を図り、国家の発展に寄与
  4. 4.グローバルな視野を持って、国際貢献を行い国際発展に寄与

むすびに 己を律し、行動するJAYCEE

青年会議所が目的を同じくして発信する運動は、瞬く間に全国へ伝播する可能性を有しています。混沌という未知の可能性を切り拓き、各地域の独自性を高めつつスケールメリットを活かした運動を力強く展開して、国民の意識を、そして時代を変革しましょう。私たち青年が、誇りに満ち、希望溢れる未来を大胆に描き、その実現へ向けて常に行動しなければなりません。

激動の時代の中、全人類の光明たる私たち青年が己を律することで自らを磨き、純粋な正義感と揺るぎない信念を携えて青年会議所運動を展開することが、常に時代に頼られる存在としてあり続けることなのです。青年の英知と勇気を結集させた運動を実践に移すこと、情熱溢れる行動を力強く展開することこそが我々の責務なのです。
新日本の再建を夢に描き起ちあがった先達の、創始の気概を胸に。


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